知花グスク

知花十字路より北西へ300m行った地点にある。地元では「チバナグシク」と呼ぶ。標高87mのカルスト残丘地形をグスクとして利用している。付近はうるま市天願と北谷町砂辺を結んだ天顔構造線上にあり、沖縄本島北部と南部の植生が混在して見られる。
 
グスクの頂上は平坦地となっており、現在は展望台が建っている。その東側は一段下がって平坦地となり、遺物が表採できる。知花グスクの城主が誰であったかという記述が見られず、明確な石積みの痕跡も確認されていない。勝運グスクの阿麻和利を破った鬼大城が、この地で自害したという伝承があるのみである。鬼大城の墓は南側の崖中腹にある。